投稿者「sunada-gishi」のアーカイブ

第35回 日本義肢装具学会学術大会

めんそーれ!砂田義肢製作所Sです。

去る7/13-14に仙台で日本義肢装具学会の学術大会が行われました。

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いわゆる、『学会』というものですが、テレビや小説で聞いた事はあっても実際に参加された事のある方は少ないのでしょうか。今回は私達が関わる学会が、どんなものかというのを簡単にお話したいと思います。

私達を含む、医療従事者は日頃の業務の中で患者様に対してより良い医療を提供できないかという事を日々考えながら業務を行っています。

その中で、改善点や工夫した点、今後もっとよくなっていく可能性のあるもの、などを医療従事者全体で共有しよう、というのが学会の目的のひとつです。こういった研究は発表され、情報が共有される事で全体の教育にもつながりますし、患者様や補装具ユーザー様に向けてのより適切なサービスの提供につなげていきたいと思っています。

研究を発表する機会は年に数回あり、私達も発表や出展といった形で参加させていただく事もあります。また、いろんな方々の研究に触れる事で私達にとっても大きな刺激となっています。

『学会』は名前を売る場である、だと思われる方も少なくないかと思いますが、むしろ他の考えに触れたり自分たちの取り組みについて意見をもらえる勉強の場である、と捉えています。ですので、弊社では新人からベテランまで発表のチャンスがありますし、そういった空気は大事にしていきたいと、私個人としても思っています。

今回の学会の演題についても演者の方を中心に、リハーサルも兼ねた勉強会を行いました。もちろん、内容は本番と全く同じなのですが、比較的に和気あいあいとした雰囲気の中で話ができるという事は利点だと思っています。私自身もこれまで中央や九州での学会の前にリハーサルさせていただきましたが、おかげで自信を持って当日を迎えることができました(笑)

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弊社では医療従事者の方向けの勉強会を定期的に行っています。臨床の現場に出ている方向けの内容ですが、参加費自体は基本的に無料です。私達の会社には義肢装具士という国家資格を持ったスタッフがいますが、他の職種の方との意見交換の場ともなっています。勉強会に参加したい、内容を知りたい、等あればお問い合わせいただければ幸いです。

 

第20回沖縄県理学療法学術大会

おはようございます!砂田義肢製作所、Sです。

先日は第20回沖縄県理学療法学術大会に企業ブースの展示でお邪魔させていただきました。

今年で20回を重ねる学会で、発表はリハビリや治療に関する専門的な内容について活発な議論が行われています。

弊社も毎年展示で参加させていただいてます。

義肢装具の種類は多岐に渡り、一般的なものから珍しいもの、レディメイド・オーダーメイドの違いなどもあってすべての装具をお見せする事ができないので、体験できるものや比較的新しく発表されたものを中心に数点ほど持っていきました。

学会期間中は義肢装具に関する質問や臨床の事例に関する相談などで、多くの方にお越しいただきました。
弊社も最新の情報やいろんな方々の要望を糧に、これからも一層地域の医療に貢献できればいいな、と感じた次第です。

義肢装具に関する質問やご相談も随時受け付けておりますので、何かご不明な点あればご気軽にどうぞ。

最後になりましたが、学術大会で発表された演者の先生方、運営の皆様、お疲れ様でした。

第20回理学療法学会

【お知らせ】GW期間中の営業日について

平素よりお世話になっております。

明日以降GW期間中の営業日をご案内申し上げます。

4/28(日) 4/29(月) 4/30(火) 5/1(水) 5/2(木) 5/3(金) 5/4(土) 5/5(日) 5/6(月)

上記日程の赤字の日は休業、4/30~5/2は通常営業となっております。

5/7(火)より通常営業になります。窓口対応時間は8:30~17:30となっております。

ご了承のほどよろしくお願いいたします。

砂田義肢製作所

昔ながらの義足

 

義肢製造担当の平安です。

つい最近納品した義足なんですが、僕が作ることができない殻構造大腿義足で、足を納めるソケットをアルミ板を叩いて作っているんです。この技術は多分、日本でも数社しかやっていなのではないかなと思います。割と戦後に用いられた義足で、最近ではシリコンやパーツごとに組む骨格構造タイプが主流ですが、昔ながらの義足に馴染んでいる人は、最新の義足よりか殻構造義足を使われるみたいです。

今回は、採型と健足(切断肢でない方)のトレース(足の形のラインや周計)を取って、日頃からお世話になっている愛知県にある株式会社松本義肢製作所へ製造を依頼しました。これがまた本当に素晴らしい出来で、この技術を習いに行きたいくらいなんですよね。前に一度1週間程勉強させて貰ったんですけど、今回の義足を見て改めて行きたいなと思いました。

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殻構造は基本的に木と金属を組み合わせて作られています。膝から足首にかけては木で作られていて、膝から上はアルミ板を叩いて形状を作っています。上の写真は、最終的に内部の構造にスポンジを貼り、足の形状に整えてから革を貼り付けています。見ての通り、職人が作ったのがわかります。足のラインも綺麗ですし、革の貼り合わせも段差がなく本当に素晴らしとしか言いようが無いくらいでした。写真はクリックすると大きな画像で見れるはずです。

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ソケット内の写真です。こちらも同様に革の合わせ目に段差も無いですし、ソケット形状も義肢学に忠実と言いますか、これをアルミ板1枚から作り上げてると思うと脱帽です。アルミ板で作らないタイプの殻構造大腿義足は何度か作ったことはありますが、経験数からすると、とてもじゃないけどこちらの義足の足元にも及びません。物作りって本当に奥が深くて、極めている人が居ますし、僕なんてまだまだだなと思っています。

砂田義肢で製作する大腿義足は骨格構造タイプが多くを占めています。近年ですと、シリコンライナーを用いたタイプが多いです。今年は割と製作する機会が多いですが、同じ体型や形はは無いので日々、ユーザー様の義足を作っては適合を確認して最適な物を目指しています。すんなりとうまく行く人もいれば、なかなかうまくいかなくて時間がかかってしまう人もいます。先日、わざわざ奄美大島から来ていただいたユーザー様もいましたが、滞在期間中に適合まで行けませんでした。これは僕の力不足でもありますので、まだまだ勉強不足なんだなと痛感しております。

僕もそうなんですけど、義足で歩く時に違和感があるのって正直嫌なんですよね。痛かったりすると歩きたくも無いんですよ。ユーザー様が違和感なく使ってもらえる義足を作らないといけないですし、でもユーザー様の我儘ばかり聞いた義足も作ってはいけないんですけど、基本に忠実で、且つ、使用者が不快に思わない物が1番良いんじゃないかなと思っています。

ちなみに余談ですが、今回納めた義足のユーザー様が使用していた前の義足も株式会社松本義肢製作所へ外注で作ってもらっていたのですが、なんと使用歴10年だそうです‼︎ 年々、足が細くなるにつれてフィット感に問題あったそうですが、そこまで歩くスピードが速いわけでも無いですし、動く量も多いわけでもなかったので気になる程問題が無かったそうで、修理は義足を懸垂するためのベルトを1回だけ修理した程度です。やはり良いものは長持ちするんですね。そおいうものが作れるように頑張ります。

 

 

義足を作る上で大事なこと

 

義肢製造担当の平安です。

だいぶ更新が途絶えちゃいました。申し訳ございません。

さて、最近、他社で製作した義足を見る機会がある中で、「これはちょっとな…」と思う義足が多いので、それらを踏まえた上で義足を作る時に注意しないといけない事を紹介したいと思います。

まず、主流となっているシリコンを装着して義足を履く場合は、シリコンの先に取り付けるピンが重要になります。切断肢に対して真っ直ぐでなければいけません。IMG_0612

ピンの向きが間違っている状態で採型をし製作すると、義足の装着が困難となりますし、強引に履いてしまうと、不適合を生じてしまいます。なので、採型をする際は、この向きが正常な状態で採型をします。

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新しくソケットを作ることになったので採型をしました。採型した陽性モデルのラインの先(段端末)にピンを受けるためのライナーロックアダプターが来なければ、ピンを差し込むことはもちろんのこと、アライメントにも影響が出てきます。これらを理解しないとヘンテコな義足になっちゃいます。

実際に、他社で製作した義足です。

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上の前額面から見たとき、ソケットに黒いラインがありますが、黒のラインがピンが入るべきラインに対して、ソケット全体で見た時にO脚に見えてしまいます。上の写真(陽性モデル)と比較しても実際に患者様はO脚では無かったです。ソケット内部は義肢学に掲載されている基本的な事が見えない内容でした。正直、これで歩いていたのかと思うと、患者様が可哀想ですし、義足そのものも割と金額が高いので、高いお金を払ってまでこの義足を履きたいとは正直、僕自身も思いません。

 

もう少し詳しく説明すると…

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←ライナーロックを水平にした時のピン軸のラインです。これに対して、僕自身が見る切断肢に対してピンの向きが来るであろうラインは下の写真になります。↓

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これらの基本的な事が出来ていないと、アライメント(角度)の設定で余計なパーツを増やす可能性もありますし、ソケットの適合にも問題が生じてしまいます。

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6123E20D-7A93-4F30-A2F9-7328F46458AD右の写真は作り直したソケットを完成させて、実際に履いてもらった写真です。やはりO脚では無かったです。割と基本的なベンチアライメントに近い状態でした。

足を切断してしまう時はそうそう無いとは思いますが、もし仮になってしまった時、どこの義肢製作所に作ってもらった方が良いかは、色々と調べておく必要があるかと思います。ホームページを持っている義肢製作所は多くありますし、足を運んで見るのも良いかと思います。義足はある意味、靴と似たようなもので、痛い思いをしてまで履くものでは無いです。僕自身、切断肢に傷が出来てしまうこともあります。その時は、義足そのものを履きたく無い時もあります。痛みがある時は何が原因かによって調整をします。浮腫で本来の適合を失う時もありますし、逆に細くなって落ち込んだことによって不適合を起こすこともあります。患者様は断端の管理もしなければなりませんが、義足を見て綺麗な仕上がりだなと思える物は、他の誰が見ても綺麗と思えるはずですし、適合にも問題がないのでは無いかと思います。

僕も義足を作る上で、自分が作るものが一番だと胸を張って言うことはできませんが、他社に笑われにような義足を作っているつもりですし、上には上が居ますので、そこに負けないように、そこの製品のクオリティーに近づけるように頑張っています。

 

 

 

 

 

新年明けましておめでとうございます。

平成30年がスタートしました。

(有)砂田義肢製作所も本日より業務をスタートしました。今年も全てのユーザー様へ、より良い製品をご提供できるように日々精進してまいりますので、今後ともご贔屓いただけますようよろしくお願い致します。

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今年もこのメンバーで頑張っていきます‼︎

大腿義足の懸垂方法

義肢製造担当の平安です。

今年は結構忙しすぎてなかなかブログの更新ができていませんでした。
先週なんて1週間で仮合わせや仕上げを含めて13本の義足を一人でこなしていましたので、かなりヘトヘトです。そのタイミングでちょうど大腿義足を3本違うパターンで製作したのでご紹介したいと思います。

現在、基本的に造られる大腿義足はシリコンライナーを用いた懸垂方法で製作をしますが、シリコンライナーを使うにしても違うパターンがあり、装着者の使用状況で決定します。大方、ピンを使う事が多いですが、砂田義肢では吸着式が多いかなと思います。

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左の大腿義足が通常のピンではなくベルトで固定するタイプの『KISSシステム』
座位で義足を装着する人向けになります。ピンの代わりにベルトをシリコンの先に取り付け、ソケット底面からベルトを通し、ソケット全面から出てきたベルトを同じくソケット前面に取り付けたベルトと接続するカンと呼ばれる物に接続して義足を装着し義足を懸垂します。移乗動作や屋内生活ぐらいの人向けかなと思います。

真ん中の大腿義足は吸着式で最近製作数が増えてきている『プロシールライナー・プロシールリング』を用いて楽に履けるタイプ。吸着式は昔ですと、引き布を呼ばれるもので切断肢を巻き、ソケットに切断肢を差し込み、バルブ穴から引き布を引っ張って密着させる方法ですが、近年では、ライナーの吸着式が主流となっていて、引き布式で要していた時間を短縮させる事ができる為、各社色々なタイプがあります。私どもでは、メディ社の4シールかOtto bock社のプロシールタイプが多くなってきています。吸着式は文字通り吸着させないといっけないので、断端が細くなると吸着力が弱まり抜ける恐れがあるので、場合によっては作りかえる必要があります。

右の大腿義足がピンを使うタイプ。こちらが一般的には多いかなと思いますが、ピンの向きを合わせないと装着ができなくなってしまうのと、切断肢が長い人だとパーツの兼ね合いによって膝軸が低くなってしまいます。ピンタイプは吸着式に比べて、断端が細くなっても専用のソックスを履くことで細くなった部分を補うことで長期的に履くことが可能ですが、履き増しをしすぎると高さや圧迫を高めることもあるので、状況次第になります。

まあ、それぞれメリットとデメリットがあるので選択するにあたっては、先にお話ししたように装着にとって楽に履ける方法は何か?1日を通して断端のボリューム変化はどれぐらいか?またはパーツの組み合わせで問題が生じることはないか等を考慮した上で決定します。

今現在のおススメとしては、Otto bock社の『プロシール』がいいかなと思っています。今月には北海道にて『プロシール』のセミナーを行います。すでに東京・名古屋・福岡でのセミナーも終え、追加セミナーとして北海道が最後となります。私の製作経験をお話しして、患者様の為になるものとなりますようにがんばりたいと思います。

先日ナブテスコ様が来ていただきALLUX(アルクス)のライセンス講習を受けました。これにより、砂田義肢製作所でのALLUXの販売も可能となりましたのでご興味のある方はお問合せください。

 

ご無沙汰しておりました

義肢製造担当の平安です。

前回の更新からだいぶ経ってしまいました。年初めからだんだんと忙しくなり、さらにOtto Bockセミナーの要望もありプレゼンテーションの準備やらで、なかなか更新できませんでした。

久方ぶりになりますが、以前にもご紹介しましたK君の義足の修理がありました。ソケット交換と外装の交換になります。大まかではありますが、義足カバーができるまでを改めて説明していきたいと思います。
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大本となる義足と両サイドにこれから必要となる外装(フォーム)の元となるものです。足部を取り外しフォームに埋め込んで、再度、足部を取り付けます。FullSizeRender 3

ここからは僕らの技術になりますが、機械を駆使して削っていきます。
すると、まぁ〜なんという事でしょう(笑)
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四角いフォームがこんな感じになります。あの四角いものをここまで立体的に作り上げます。これで大方3時間くらいはかかったかな?なんせ両足ですから左右対象にしなければならないですからね。小学生の足というよりかはアスリートみたいな感じ(−_−;)まだまだ腕を磨かなければいけないですね・・・。

最終的にストッキングをかけて仕上げです。
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本人装着!!!!
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とまぁこんな感じです。
今年は本当に忙しい限りです。まあ、それだけ頼りにされてると思えば良いですかね。

冒頭でもお話ししましたが、私及び上司である砂田と共にOtto Bockセミナーの講師として参加しております。去る5/21(日)に東京会場にて発表をしてまいりました。砂田はOtto Bock社の製品とそれを元にした臨床報告をし、僕は製作工程や実際に使用しての感想(メリット・デメリット)などをお話しするような形です。僕の発表内容は最近取り入れているプロシールライナー・プロシールリングとDVS(ダイナミックバキュームシステム)の製品を中心に行なっています。東京会場では約80人の方々にお越しいただきました。今週は6/4(日)名古屋の日本聴能言語福祉学院にて行われます。その2週後には福岡へと・・・。

義足も色々なパーツが毎年出てきますが、取り入れられるもの・取り入れられないもの様々で、場合によっては義肢屋さん次第かと思いますが・・・。
今回はプロシールライナー・プロシールリングに限っては当社でも良く取り入れているものです。理由としては、近年の吸着式大腿義足はシリコンライナーを用いる事が多くなってきている中で、一番ユーザーが扱いやすいというのがポイントです。以前から出ている商品などは、若い人や、力のある人などを対象にした形でしか製作をしていませんでしたが、プロシール関連は老若男女を問わず誰もが難なく義足が装着できるという点です。

是非とも皆に知ってもらいたいところですが、沖縄県に在住であれば、何かお手伝いができるかもしれませんが、沖縄県外の方で『試してみたい』という方がいらっしゃいましたら、是非ともお近くの義肢屋さんへ足を運び、『Otto bockのプロシールってなんぞや?』と尋ねてみてください。あくまでも大腿義足装着者だけになりますよ。

 

 

 

 

 

2016年 今年もお世話になりました。

 

本日を持ちまして、今年の業務を終了とさせていただきます。

今年も沢山のお客様の生活をサポートする手助けができた事と思います。
また、お叱り頂いたことも多々ありますが、その失敗を改め、次に活かしていくことで、来年もより多くの装具や義肢、車椅子や座位保持、コルセットや日常生活用具を必要とする方々の生活をより良くする事ができますよう、社員一丸となりまして仕事に励んで行きたいと思います。

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今年は誠に有難うございました。また、来年も宜しくお願い申し上げます。

(有)砂田義肢製作所 代表取締役   砂田 宏典

義足についてのあれこれ(適合編)

義肢製造担当の平安です。

砂田義肢ホームページの検索項目で義足についての「あれやこれ」の中でよくある内容として、今回は義足の適合編です。

ちなみに僕も下腿義足を使用しているものとして、悩まされるのが、不適合により傷ができてしまうこと。ユーザーさんから「義足が当たって痛い」との表現をよく聞きます。骨とソケットが接触することにより傷になることがあり、それらの多くは、断端が細くなることによって断端がソケット内に落ち込み、骨に過剰な圧が加わることで傷になります。これらの対処法として、断端袋なる専用のソックスがありますので、それらを履くことで、定位置に断端をソケット内に収める形です。
img_2154自身の物になるので使用感がありますが、厚みが3種類あります。これらを重ねて履くことで不適合を起こしてしまっている要因を解消します。切断肢は日によってサイズが変わるので、その日ごとで厚さを調整します。場合によっては、朝は断端袋を履かなくても良いが、午後になるにつれて、枚数を重ねていく人もいました。その方は最終的には、夕方頃には5枚重ねてちょうど良いくらいという感じでした。
ただ、重ねて履くことで痩せた分を補うように見えても、デメリットとして断端長の変化も出てきてしまうので、3枚を限度とした方が良いです。写真にもあるように緑色の線が多いほど厚みがあります。2本線のもですと2枚重ねて履くのが限界かと思います。そこまでゆるくなってしまった場合は、修理申請を行いソケットの修理製作をお勧めします。

最近傷ができたので、僕もソケットを新しく作り変えなければなりません。
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右足になります。白くなっている2カ所が傷になっている所で、腓骨と呼ばれる骨の箇所に傷があります。先ほどの断端袋で対処できるのであれば問題ありませんが、解消できない場合は、ソケットにヒートガンの熱を加えて、ソケットの当たる部分を広げる処置が必要になります。この場合は個人でやるよりかは、義肢製作所にて調整してもらう方が良いです。それでも改善がなければ、やはり完全に不適合が生じているので、ソケットの作り直しが良いので、修理申請が必要になってきます。

内科疾患(糖尿病等)をお持ちの方は傷になる前に、お近くの義肢製作所へご相談してください。私どもの方でも、『傷になってしまいそうと思ったら、早めに電話してください』と、ユーザー様に常々お伝えしております。傷が出来てからでは遅いので似たような経験をお持ちの方は無理をせず早めの対処をしていただいた方が宜しいかと思います。

全国の義足ユーザー様の疑問解消になるような内容をまた掲載していきたいと思います。

義足についてのあれこれ(修理編)

義肢製造担当の平安です

今回は砂田義肢ホームページの検索項目で義足について幾つか気になる内容があったので、それを踏まえてお話ししたいと思います。

まずは、義足には2つの種類があります。

まずは殻構造義足
626木をメインに組み上げるタイプで、完成させるとアライメントや高さ調整ができなくなってしまう為、仕上げる前に徹底して仮合わせを行います。ただ、全体的な外観の統一感はこちらの方がありますし、見た目的にも丈夫な感じがします。大方、高齢の方で幼少期から義足を使用している方がこちらの義足を好みます。昔のタイプだと、カフベルトと呼ばれるベルトで義足懸垂を行いますが、今現在、シリコンライナーを併用するタイプも製作が可能です。作り変えの時期は新規製作をして2年経過後に足部の劣化やソケット(切断肢を入れ込む容器)に不具合が生じた場合に行います。

次に骨格構造義足
631_Set通常、ソケット・クランプアダプタ・パイプ・足部のパーツ構成からできており、殻構造義足とは違い、完成した後でもアライメントや高さ調整なども行えます。写真にもあるように、スポンジ製のカバーを取り付けることにより、外観を足に見せるようにできています。義肢製作所によって作り方は様々ですが、近年はシリコンライナーを使用する観点から骨格構造の義足が主流となってきています。骨格構造義足の耐用年数は5年とされており、殻構造義足と違い、パーツの構成からできているので、部分的な修理が可能なため、原則、修理対応が基本といってもいいかもしれないです。ソケットは修理後約3ヶ月間は保証対応としておりますが、義足使用者の断端の変化によっては半年ほどで修理申請をしてもらい、作り変えを行うこともあります。足部が1.5年の耐用年数、クランプアダプタが1年、パイプが最長の5年となっております。沖縄県内で義足新規製作を行う場合、義肢製作所において、「新規製作理由書」がなければ新規製作が行えません。新規製作理由書の内容は、今までの製作履歴や、修理対応ができない理由とは何か?とかなどを細かく書類があります。これが重要です。原則修理対応ですので、あしからず。

骨格構造義足の耐用年数の目安として
ソケット      ソケットの適合によるので半年〜1年くらい
クランプアダプタ  1年
パイプ       5年
足部        1.5年

※注意※
各都道府県によって申請内容は異なると思いますので、お近くの義肢製作所へご相談してみて下さい。

年末年始営業のお知らせ

お客様各位

弊社では下記の期間を、年末年始の休業日とさせていただきます。
つきましては、期間中ご不便をおかけいたしますが、ご理解とご協力の程
よろしくお願い致します。

1.仕事納め    12月29日(木) 午前中:通常業務 午後:16時 業務終了

2.年末年始休業    12月30日(金)~1月3日(火)

3.仕事始め    1月4日(水) 通常業務開始

年末は込み合うこととが予想されます。特に最終日の12月29日は諸事情により、即日対応が難しくなります故、修理・調整・相談などがありましたら、お早めにご連絡いただけますよう、お願い申し上げます。

(有)砂田義肢製作所  代表取締役  砂田宏典

小児用チーターエクスプロア(両大腿義足)

義肢製造担当の平安です。

本日、K君の走る用の義足が完成しました。パラリンピック選手などが使用する、走る用の義足の足部は基本的に、走る時に前足部(つま先)設置をするためだけの設計なので踵が無いので歩きには不向きですが、チーターエクスプロアは従来の板バネ方式に踵まで設置できるように設計されているので、フットカバーはもちろんのこと、靴を履くこともできるので走るだけではなくて、通常歩行も可能となっています。
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右足が利き足なので、遊動の膝継手(トータル・ニーJr)を使っています。その所為ではありますが、義足の長さがだいぶ長くなってしまいました(T . T)
右足のカーボンブレードはギリギリの長さでカットはしていますが、あまり短くしすぎてしまうと、本来の機能も損なわれてしまいます。いろんなエネルギー蓄積型足部がありますが、カーボンブレードが長い方がより特性を生かせるのが重要です!!成人用だと最近のお気に入りはossur バリフレックスXCですね。あれは性能的に良い!!が、値段が高い!!だからあまり提供する機会が少ない(泣)

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と、話を戻して…。
平行棒の中ではありますが、この状態でジャンプをしてもカーボンが靱る事で衝撃を吸収してくれるので凄さがわかります。動画で紹介したいのですが容量オーバーでできませんでした……。

まあ、でも本人が一番喜んでいました。『軽いし歩きやすい』そんな事を言いながらホイホイ歩いていました。子供の適応能力は本当に早いε-(´∀`; )
でも、喜んでくれる事がなによりの『作った甲斐があったな』って思うことですよね。両側の義足を作るのが一番神経を使うんです。完全にとは言わずとも左右対称に大方しなければならないですし気を使います。
でもフォームカバーが取り付けられないのが難点ですかね。カーボンブレードが足首後方まで来ているので、正直、これにカバーは無理です(泣)まあ、それを了承の上でカバーなしで完成させました。体育の授業で使うのがメインになっちゃいますが、本人が気にしないのなら、これが通常に使う義足にもなるかもです。
本人は友達と駆けっこをする気満々でした(笑)

今回使用したパーツは、ほぼossur社の製品になりますが一部パーツは今仙技術研究所の製品もあります。

参考程度に…。
右足
シリコンライナー ossur シールインXトランスフェモラル
吸着バルブ ossur L55200
膝継手 ossur トータル・ニーjr
足部 ossur チーターエクスプロアjr

左足
シリコンライナー ossur シールインXコニカル
吸着バルブ ossur L55200
膝継手 LAPOCK(今仙)C0720単軸ロック
足部 ossur チーターエクスプロアjr

Otto Bock 3E80に義足カバーを着けてみました

義肢製造担当の平安です。

今回は、今年認可を受けた膝継手otto bock社の電子制御膝継手3E80に独自のカバーを取り付けてみました。

まずは元となる義足です。
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ソケットは吸着式なので、二重ソケットにしており、内ソケットはメディ社のEVAプラスチックを使用しています。外ソケットのカーボンはotto bock社のUDカーボンを使用しています。クロスカーボンではなくこのカーボンを使うことでカーボン繊維を均一にラーミネーションすることができるので、すべてのカーボンソケットの表面剤として使用しています。

 

 

ここからが本題で、以前、C-leg4に通常のフォームカバーを製作したことがありますが、充電するための接続口が後方にある為、せっかく仕上げた外装に穴を開けなければならず、見ため的にもあまりよろしくはなっかったので、もし外装を取り付けるのであれば、専用のプロテクトカバーがやはり良い感じでした。今回は3E80なのですが、こちらは専用カバーがない為に、通常のフォームカバーで製作するか、カバーを取り付けないかしかのどちらかしか無かったのですが、以前から取り組んでいる自社製のカバーを製作してみました。せっかくのカーボンソケットでもありますし、『見せる義足』として製作しました。

まずは、膝継手と足部だけを取り外し、下腿義足などで使うフォームカバーで外観を製作。

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余ったフォームカバーを繋ぎ合わせて作ったので繋ぎ目が見えちゃってますが(汗)まずは第1段階です。もちろん見えてはいないですが3E80がカバーの中に入っています。型だしが終わったらギブスで採型をします。

 

 

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こんな感じで、ギブスで型を取り石膏モデルを立ち上げてカーボンでラミネーション(カーボンに樹脂を流しこむ作業)を行います。ラミネーションの作業風景は『殻構造みたいな外装』でも紹介していますのでそちらをご覧ください。

 

そんなこんなで完成したのがこちらです。↓

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あくまでも下腿部分だけのカバーだけなので膝周りの形状がないので、通常の外装と違い膝の部分はむき出しになっちゃいます。半ズボンを履いたとしてもそこまで気にはならないと思いますが、今回のユーザーさんは男性ですので特に気にする程のものではないと言っていました。女性だと、どうだろうとは思いますが……。
このような外装を製作する上での注意点は足部(エネルギー蓄積型足部では特に)の動きに干渉しないように隙間を設けます。

隙間を隠すためのものとしてジニウムの専用カバーで用いるアンクルカバーを使います。隙間を設けないとカバーと干渉することにより摩擦音や膝継手や足部の機能が損なわれてしまいます。今回は足部もotto bock社のものだったので良かったのですが、他者の足部だとフットカバーの中に入り込むように作りますが、やはり足部の前後は動きが干渉しないようにくり抜きます。

 

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あとは足部とアンクルカバーを接続して完了です。この外装の中は空洞になっているため、そのまま膝継手を入れても固定されていないので動いてしまいますので、型出しようで削り出したフォームカバーを入れています。
もちろん充電口も後方に設けています。img_0442

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後方写真ですが、カバーの中に見えているのが、削り出したカバーが中に入っている状態です。今回は自分でも『いい仕事したなぁ〜』と思いましたし、ユーザーさん自身もとても喜んでもらいました。実際に、半ズボンで出かけることもあるそうなので、どこかでお目にかかる機会があるかもしれませんね。あくまでも沖縄県内になりますが(笑)

全国にもotto bock社の3E80を使われているユーザーさんが居るかと思います。もし、自分も使ってみたいなって思われたのでしたら、是非、担当の義肢製作所様に砂田義肢のホームページを見せていただければ、おおかた作り方を把握できるかと思いますので、参考にしてみていただけたらと思います。