義足を作る上で大事なこと

 

義肢製造担当の平安です。

だいぶ更新が途絶えちゃいました。申し訳ございません。

さて、最近、他社で製作した義足を見る機会がある中で、「これはちょっとな…」と思う義足が多いので、それらを踏まえた上で義足を作る時に注意しないといけない事を紹介したいと思います。

まず、主流となっているシリコンを装着して義足を履く場合は、シリコンの先に取り付けるピンが重要になります。切断肢に対して真っ直ぐでなければいけません。IMG_0612

ピンの向きが間違っている状態で採型をし製作すると、義足の装着が困難となりますし、強引に履いてしまうと、不適合を生じてしまいます。なので、採型をする際は、この向きが正常な状態で採型をします。

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新しくソケットを作ることになったので採型をしました。採型した陽性モデルのラインの先(段端末)にピンを受けるためのライナーロックアダプターが来なければ、ピンを差し込むことはもちろんのこと、アライメントにも影響が出てきます。これらを理解しないとヘンテコな義足になっちゃいます。

実際に、他社で製作した義足です。

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上の前額面から見たとき、ソケットに黒いラインがありますが、黒のラインがピンが入るべきラインに対して、ソケット全体で見た時にO脚に見えてしまいます。上の写真(陽性モデル)と比較しても実際に患者様はO脚では無かったです。ソケット内部は義肢学に掲載されている基本的な事が見えない内容でした。正直、これで歩いていたのかと思うと、患者様が可哀想ですし、義足そのものも割と金額が高いので、高いお金を払ってまでこの義足を履きたいとは正直、僕自身も思いません。

 

もう少し詳しく説明すると…

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←ライナーロックを水平にした時のピン軸のラインです。これに対して、僕自身が見る切断肢に対してピンの向きが来るであろうラインは下の写真になります。↓

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これらの基本的な事が出来ていないと、アライメント(角度)の設定で余計なパーツを増やす可能性もありますし、ソケットの適合にも問題が生じてしまいます。

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6123E20D-7A93-4F30-A2F9-7328F46458AD右の写真は作り直したソケットを完成させて、実際に履いてもらった写真です。やはりO脚では無かったです。割と基本的なベンチアライメントに近い状態でした。

足を切断してしまう時はそうそう無いとは思いますが、もし仮になってしまった時、どこの義肢製作所に作ってもらった方が良いかは、色々と調べておく必要があるかと思います。ホームページを持っている義肢製作所は多くありますし、足を運んで見るのも良いかと思います。義足はある意味、靴と似たようなもので、痛い思いをしてまで履くものでは無いです。僕自身、切断肢に傷が出来てしまうこともあります。その時は、義足そのものを履きたく無い時もあります。痛みがある時は何が原因かによって調整をします。浮腫で本来の適合を失う時もありますし、逆に細くなって落ち込んだことによって不適合を起こすこともあります。患者様は断端の管理もしなければなりませんが、義足を見て綺麗な仕上がりだなと思える物は、他の誰が見ても綺麗と思えるはずですし、適合にも問題がないのでは無いかと思います。

僕も義足を作る上で、自分が作るものが一番だと胸を張って言うことはできませんが、他社に笑われにような義足を作っているつもりですし、上には上が居ますので、そこに負けないように、そこの製品のクオリティーに近づけるように頑張っています。

 

 

 

 

 

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