大腿義足の懸垂方法

義肢製造担当の平安です。

今年は結構忙しすぎてなかなかブログの更新ができていませんでした。
先週なんて1週間で仮合わせや仕上げを含めて13本の義足を一人でこなしていましたので、かなりヘトヘトです。そのタイミングでちょうど大腿義足を3本違うパターンで製作したのでご紹介したいと思います。

現在、基本的に造られる大腿義足はシリコンライナーを用いた懸垂方法で製作をしますが、シリコンライナーを使うにしても違うパターンがあり、装着者の使用状況で決定します。大方、ピンを使う事が多いですが、砂田義肢では吸着式が多いかなと思います。

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左の大腿義足が通常のピンではなくベルトで固定するタイプの『KISSシステム』
座位で義足を装着する人向けになります。ピンの代わりにベルトをシリコンの先に取り付け、ソケット底面からベルトを通し、ソケット全面から出てきたベルトを同じくソケット前面に取り付けたベルトと接続するカンと呼ばれる物に接続して義足を装着し義足を懸垂します。移乗動作や屋内生活ぐらいの人向けかなと思います。

真ん中の大腿義足は吸着式で最近製作数が増えてきている『プロシールライナー・プロシールリング』を用いて楽に履けるタイプ。吸着式は昔ですと、引き布を呼ばれるもので切断肢を巻き、ソケットに切断肢を差し込み、バルブ穴から引き布を引っ張って密着させる方法ですが、近年では、ライナーの吸着式が主流となっていて、引き布式で要していた時間を短縮させる事ができる為、各社色々なタイプがあります。私どもでは、メディ社の4シールかOtto bock社のプロシールタイプが多くなってきています。吸着式は文字通り吸着させないといっけないので、断端が細くなると吸着力が弱まり抜ける恐れがあるので、場合によっては作りかえる必要があります。

右の大腿義足がピンを使うタイプ。こちらが一般的には多いかなと思いますが、ピンの向きを合わせないと装着ができなくなってしまうのと、切断肢が長い人だとパーツの兼ね合いによって膝軸が低くなってしまいます。ピンタイプは吸着式に比べて、断端が細くなっても専用のソックスを履くことで細くなった部分を補うことで長期的に履くことが可能ですが、履き増しをしすぎると高さや圧迫を高めることもあるので、状況次第になります。

まあ、それぞれメリットとデメリットがあるので選択するにあたっては、先にお話ししたように装着にとって楽に履ける方法は何か?1日を通して断端のボリューム変化はどれぐらいか?またはパーツの組み合わせで問題が生じることはないか等を考慮した上で決定します。

今現在のおススメとしては、Otto bock社の『プロシール』がいいかなと思っています。今月には北海道にて『プロシール』のセミナーを行います。すでに東京・名古屋・福岡でのセミナーも終え、追加セミナーとして北海道が最後となります。私の製作経験をお話しして、患者様の為になるものとなりますようにがんばりたいと思います。

先日ナブテスコ様が来ていただきALLUX(アルクス)のライセンス講習を受けました。これにより、砂田義肢製作所でのALLUXの販売も可能となりましたのでご興味のある方はお問合せください。

 

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