義足についてのあれこれ(適合編)

義肢製造担当の平安です。

砂田義肢ホームページの検索項目で義足についての「あれやこれ」の中でよくある内容として、今回は義足の適合編です。

ちなみに僕も下腿義足を使用しているものとして、悩まされるのが、不適合により傷ができてしまうこと。ユーザーさんから「義足が当たって痛い」との表現をよく聞きます。骨とソケットが接触することにより傷になることがあり、それらの多くは、断端が細くなることによって断端がソケット内に落ち込み、骨に過剰な圧が加わることで傷になります。これらの対処法として、断端袋なる専用のソックスがありますので、それらを履くことで、定位置に断端をソケット内に収める形です。
img_2154自身の物になるので使用感がありますが、厚みが3種類あります。これらを重ねて履くことで不適合を起こしてしまっている要因を解消します。切断肢は日によってサイズが変わるので、その日ごとで厚さを調整します。場合によっては、朝は断端袋を履かなくても良いが、午後になるにつれて、枚数を重ねていく人もいました。その方は最終的には、夕方頃には5枚重ねてちょうど良いくらいという感じでした。
ただ、重ねて履くことで痩せた分を補うように見えても、デメリットとして断端長の変化も出てきてしまうので、3枚を限度とした方が良いです。写真にもあるように緑色の線が多いほど厚みがあります。2本線のもですと2枚重ねて履くのが限界かと思います。そこまでゆるくなってしまった場合は、修理申請を行いソケットの修理製作をお勧めします。

最近傷ができたので、僕もソケットを新しく作り変えなければなりません。
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右足になります。白くなっている2カ所が傷になっている所で、腓骨と呼ばれる骨の箇所に傷があります。先ほどの断端袋で対処できるのであれば問題ありませんが、解消できない場合は、ソケットにヒートガンの熱を加えて、ソケットの当たる部分を広げる処置が必要になります。この場合は個人でやるよりかは、義肢製作所にて調整してもらう方が良いです。それでも改善がなければ、やはり完全に不適合が生じているので、ソケットの作り直しが良いので、修理申請が必要になってきます。

内科疾患(糖尿病等)をお持ちの方は傷になる前に、お近くの義肢製作所へご相談してください。私どもの方でも、『傷になってしまいそうと思ったら、早めに電話してください』と、ユーザー様に常々お伝えしております。傷が出来てからでは遅いので似たような経験をお持ちの方は無理をせず早めの対処をしていただいた方が宜しいかと思います。

全国の義足ユーザー様の疑問解消になるような内容をまた掲載していきたいと思います。

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