Otto Bock 3E80に義足カバーを着けてみました

義肢製造担当の平安です。

今回は、今年認可を受けた膝継手otto bock社の電子制御膝継手3E80に独自のカバーを取り付けてみました。

まずは元となる義足です。
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ソケットは吸着式なので、二重ソケットにしており、内ソケットはメディ社のEVAプラスチックを使用しています。外ソケットのカーボンはotto bock社のUDカーボンを使用しています。クロスカーボンではなくこのカーボンを使うことでカーボン繊維を均一にラーミネーションすることができるので、すべてのカーボンソケットの表面剤として使用しています。

 

 

ここからが本題で、以前、C-leg4に通常のフォームカバーを製作したことがありますが、充電するための接続口が後方にある為、せっかく仕上げた外装に穴を開けなければならず、見ため的にもあまりよろしくはなっかったので、もし外装を取り付けるのであれば、専用のプロテクトカバーがやはり良い感じでした。今回は3E80なのですが、こちらは専用カバーがない為に、通常のフォームカバーで製作するか、カバーを取り付けないかしかのどちらかしか無かったのですが、以前から取り組んでいる自社製のカバーを製作してみました。せっかくのカーボンソケットでもありますし、『見せる義足』として製作しました。

まずは、膝継手と足部だけを取り外し、下腿義足などで使うフォームカバーで外観を製作。

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余ったフォームカバーを繋ぎ合わせて作ったので繋ぎ目が見えちゃってますが(汗)まずは第1段階です。もちろん見えてはいないですが3E80がカバーの中に入っています。型だしが終わったらギブスで採型をします。

 

 

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こんな感じで、ギブスで型を取り石膏モデルを立ち上げてカーボンでラミネーション(カーボンに樹脂を流しこむ作業)を行います。ラミネーションの作業風景は『殻構造みたいな外装』でも紹介していますのでそちらをご覧ください。

 

そんなこんなで完成したのがこちらです。↓

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あくまでも下腿部分だけのカバーだけなので膝周りの形状がないので、通常の外装と違い膝の部分はむき出しになっちゃいます。半ズボンを履いたとしてもそこまで気にはならないと思いますが、今回のユーザーさんは男性ですので特に気にする程のものではないと言っていました。女性だと、どうだろうとは思いますが……。
このような外装を製作する上での注意点は足部(エネルギー蓄積型足部では特に)の動きに干渉しないように隙間を設けます。

隙間を隠すためのものとしてジニウムの専用カバーで用いるアンクルカバーを使います。隙間を設けないとカバーと干渉することにより摩擦音や膝継手や足部の機能が損なわれてしまいます。今回は足部もotto bock社のものだったので良かったのですが、他者の足部だとフットカバーの中に入り込むように作りますが、やはり足部の前後は動きが干渉しないようにくり抜きます。

 

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あとは足部とアンクルカバーを接続して完了です。この外装の中は空洞になっているため、そのまま膝継手を入れても固定されていないので動いてしまいますので、型出しようで削り出したフォームカバーを入れています。
もちろん充電口も後方に設けています。img_0442

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後方写真ですが、カバーの中に見えているのが、削り出したカバーが中に入っている状態です。今回は自分でも『いい仕事したなぁ〜』と思いましたし、ユーザーさん自身もとても喜んでもらいました。実際に、半ズボンで出かけることもあるそうなので、どこかでお目にかかる機会があるかもしれませんね。あくまでも沖縄県内になりますが(笑)

全国にもotto bock社の3E80を使われているユーザーさんが居るかと思います。もし、自分も使ってみたいなって思われたのでしたら、是非、担当の義肢製作所様に砂田義肢のホームページを見せていただければ、おおかた作り方を把握できるかと思いますので、参考にしてみていただけたらと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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