今年2本目の筋電義手製作

義肢製造担当の平安です。

お題の通り、今年2本目となる筋電義手の製作があり、完成となりました。

下の写真が組み立て前の構造で、右上の物が切断肢を収めるためのソケットで、その下が前腕部と呼ばれる腕の役割をする部分です。くり抜かれている所は、写真右下に写っている赤いものをはめ込むのですが、筋電義手を動かすのに必要な動力源であるバッテリーを収める場所になっています。ソケットには筋電の操作に必要なセンサーがすでに付いています。
image

下の写真がバッテリーボックスを設置したところです。赤いケーブルがバッテリーボックスからのもので、2本のセンサーのケーブルの計3本を写真下の丸っこい黒いような物に接続します。そこが電動ハンドとの接続部になります。

image

すべてを組み合わせると...。はい出来上がり!!

これでとりあえず筋電義手のできあがりですが、最後の仕上げにコスメティックグローブなるものを取り付けます。一応、筋電義手製作の説明としてなので一旦の完成としておきますね。筋電義手の製作で一番考慮しなければならないのが、バッテリーボックスの設置個所。電動ハンドとバッテリーがなかなかの重量で、切断肢より手先に行く程、重さを感じていまいます。まあ、例えるなら肘を90°曲げた状態で、同じ重さの荷物を手で持つか、腕に引っ提げるかでは重さの感じ方が違うように、筋電義手の製作時には、そういった要素を考慮して作らなければいけないのです。

image

8月20日に東京で開催されました、第8回切断者SIGセミナー「義手」基礎から実践まで〜 に参加してきました。小児用の筋電義手製作に対するアプローチや実際に使ってみての成果など、また、成人への筋電義手のアポローチなど、なかなか聞くことができない内容が盛りだくさんでした。
展示ブースにはi-limbミケランジェロハンド、小児用ハンドや多種類のハンドに簡易電動ハンドなどがあり楽しめました。このような勉強会を開いてくれた主催者様には感謝申し上げます。また、次の開催があるときには参加させていただきたいと思います。

さて、我々が筋電義手を製作する上でぶつかってしまう壁が行政です。過去のブログでもお話ししましたが、高機能膝継手C-leg4と同様で、筋電義手製作にかかる費用は少なくとも100万円は超えていしまいますので、「欲しいから」との理由だけでは支給することができません。支給するにあたっては、就業しているか?これから就業予定で、尚且つ、能動義手などを使い日常生活や業務において筋電義手でなければならないとの条件がある場合、またはそのような訓練を行っているなどでなければ、今の所、支給対象となることは難しいとは思います。できないわけではないです。
先に申し上げたようにただ「欲しいから」だけの理由では門前払いになってしまう恐れはあるかもしれませんが、本当に必要とする方がいれば、支給に向けたお手伝いはさせていただきたいと思います。
今回製作した筋電義手も金額にして約190万円します。これだけの費用を捻出するわけですから、行政側が限られた財源で誰に何を支給すべきか精査する理由がわかるとは思います。

筋電義手を試したい、製作してみたいという方は、砂田義肢製作所までお問い合わせください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA