新たな膝継手 C-leg4

義肢製造担当の平安です。

今回はC-legがリニューアルされC-leg4となり、使用者がより安心して義足に体重を預けられるようになりました。
C-Leg4 両カラーそもそも、大腿義足装着者が最も恐れているのは膝継手が急激に曲がる「膝折れ」。これは、大腿義足装着者によくある話で、大腿義足の膝継手の原理として、立位時に体重荷重線が膝継手の軸より後方にあると膝が曲がります。なので、大腿義足使用者は、常に立つ時は体重荷重線が膝継手の軸より前方に来るように股関節を伸転させて意識して立つか、もしくは健足(切断肢でない足)に重心を置く場合が多いです。
この様な負担を減らしてくれるのがC-legで、イールディング(油圧抵抗を感じながらゆっくり曲がる)と言う機能が「膝折れ」の不安を解消してくれます。
「じゃあ、膝がゆっくりしか曲がらないなら、膝の振り出しの時に不便だろ?」って思うかも知れませんが、マイクロプロセッサーが歩いているのか?立っているのか?を感知して油圧のon/offをコントロールしてくれています。

さて、ここまで長々と説明をしてきましたが、C-legがリニューアされたことにより何が変わったのか?というと、直感的立位機能なるものが追加されたことにより、さらに安心して義足に体重を預けることができるようになりました。

IMG_0347立ち動作の時に、従来のC-legだとイールディングの機能により「膝折れ」はせずとも、常に膝が曲がるので重心を健足よりにかけがちでした。

←体重荷重線が前方に来るように意識して立つか、イールディングを利かせながら立つかをC-legユーザーは行っています。

 

 

 

IMG_0351

右写真の状態が大腿義足装着者が立ちやすい状況なんですが、この状態だと上記でも説明したようにイールディング機能が働く事で、膝折れはしなくとも、ゆっくり膝が曲がっていくので、重心はこちらのユーザーさんですと左足になります。
ですが、実はすでにC-leg4なので直感的立位機能により膝継手にロックがかかり、これ以上膝が曲がらないように自動的ロックをかけてくれます。ロックがかかることで義足側にも体重を乗せることができます。内蔵されているセンサーが1秒間に100回も計算することで、使用者が歩いているのか?立っているのか?を判断して最適な状況にしてくれます。電車などの通勤時や、立っている事が多い時など、この機能は良さを発揮します。

でも膝がロックされたら歩けないだろ?って思うかもしれませんが、動きを感知したら瞬時にロックを解除して、歩きに最適なモードに切り替わります。本日で2本目となりますが、見ているこちら側もすぐに分かるくらい機能が向上していますし、ユーザーさんも「これ、楽だね!」とすぐに言ってくれました。

付属のリモコンにも液晶画面が付いたことにより、充電の残量や、その日に歩いた歩数、さらには機能切り替えなども簡単に行えるようになりました。

福祉でのC-leg支給は認められてはいますが、よほどのことでない限り認められていないのが現状です。良いものでありますが、みんながみんなC-legだと福祉予算を圧迫しかねません。ですが、我々義肢製作所としても、そこをいろいろな膝継手を試し、精査した上で、C-legでなければ生活ができないという理由がなければ申請を行いません。それほどの理由がない限り、許可が出るという現状は厳しいです。他の都道府県も同じだと思いますが、本当に必要な人に提供ができればなと思います。

製品カテゴリから、義肢→義足→膝継手で見ていただくとC-leg4の詳しい内容がありますので、そちらもご覧ください。

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