ようは自分次第!

義肢製造担当の平安です。

今回は担当したユーザーさんの一例を紹介します。
まずは、写真を見てくれればわかると思いますが………

S・Iさん

そうなんです、両下肢切断をされたS・Iさん(男性)で年齢は71歳です。左足は7年前に膝下から切断をして、義足を作りました。右足は今年初めごろに膝上から切断をして8月頃から病院にて訓練用大腿義足を作りました。

それで、どうしても紹介したかった理由は、『人はモチベーションでココまで出来るんだ!』って事を改めて教えられました。
S・Iさんが右足を切断したと病院スタッフから聞いたときは、年齢や体力的なことや両足切断となると「車椅子やベットの移乗くらいができればいいくらいかなぁ」ってくらいしか考えていなかったんですけど、S・Iさんは当初から落ち込んでいるどころか、モチベーションが高く、『家に帰っても、なるべく誰の手も借りないようにする』って公言していました。

義足製作をスタートさせた時はパーツの選定で色々とあって前に進まないことがあり、少し落ち込み出したんですが、吸着式の義足に変更して自分で義足を装着できるようになってからは、また、モチベーションがあがり、リハビリを頑張っていました。
僕も1週間サイクルで病院へ行き、その都度、適合チェックやアライメントチェックとしていましたが、それ以前にS・Iさんが上達して行っているのがわかるくらいに回復していました。

初めは、自分で義足を装着するところから始まって、1週後には平行棒で自分で立てるようになっていて、そのまた1週後には平行棒内を歩いていて、そのまた1週後にはトイレ動作をやっていて、そのまた1週後には4点歩行器で5m〜10mも歩けていて………本当に、上達の凄さに僕自身が楽しくなっていました(笑)

S・Iさん立位

S・Iさん歩行

こうやって見ると義足ってわからないですよね😁

今まで、いろんなユーザーさんを見てきましたが、その中でNo.1って言っていいくらいの日常生活へ向けての回復が早かったし、上達しました。今月中には自宅を住宅改修して退院する予定だそうです。奥さんも『私たち家族が気持ち的に助かっているのは、本人が一番落ち込んでいない事。家族が一番心配しているのに、本人がこんなに明るかったら自然とコッチも楽になるさ〜ね〜(笑)』って言ってました。

どうしても、『足を切断する』はたまた『手足が麻痺になってしまった』ということはショックが大きいと思いますが、そんな方々の生活をサポートする為に我々義肢屋がいます。義足だけではなく、装具もありますし車椅子だってあります。ただご理解いただきたいのは、我々が提供できるのは切断によって失ってしまった、麻痺によって機能を失ってしまった手足の機能をサポートする物であって、それを使ってどうするかは、やはり使い手である一人一人のユーザーさんになります。
義足もそうで、高機能な物であっても義足が立たせてくれるわけでもないですし、歩かせてくれるわけでもないです。なので、訓練用義足を作り、始めて装着するときに僕はユーザーさんにいつも『義足が傾く方向に歩かされるのではなく、自分で義足をコントロールしてください』とお伝えしています。それに加えて「義足になったから、もうこれはできないや」も、やりもしない前から言わないこと!冒頭でも紹介したように、年齢とか両足切断したからとかは関係ないんです。用はやるかやらないか。今年の砂田義肢の目標は『行動』です。皆さんも、口で「できない」を言う前に行動してみませんか?

 

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