小児用 両大腿義足 製作例

義肢製造担当の平安です。

今回は使用者が小学2年生で、日常生活や学校生活でなるべく自分で義足を脱着できるようにを目的に作ってみました

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今まではキャッチピン方式で使用していましたが、お母さんの手を借りなければ装着ができませんでした💦尚且つ、ライナーロックアタプターを使用していた所為で膝の高さが通常より低くなっていました。(高さ30cmくらいかな?)今は37cmとなり、違和感もなくなっています。

写真の内容(ソケット)は以下のとおり

二重ソケット構造でシリコンはオズール社のシールインX(フィン無し)     ソケット内部にはオットーボック社のプロシールリング(ソケット内部を密閉します)を使用しています。

プロシールはソケットの内部に取り付けるもので写真から見ても凹凸部分がわかるようにソケット上部に取り付けてます。プロシールリングにはプロシールライナーとの併用が基本なのですが訳あって今回はこのような組み合わせになりました😓

ただ、差し込むだけで吸着感が得られるのでピンの向きや、ピンが短くて届かないと言う心配が無くなりました。

結構、小児用の義足を製作する上で困ってしまうのがパーツが少ないという事…パーツを駆使してどうにかするしか無いので、そこは製作所さんの判断になるかと思います。

ご参考程度に…小児用の下腿義足でシリコンライナーはオズール社のデルモジュニアがありますが、完成時にはだいぶ健足より太くなっちゃう(ソケット&シリコンの厚みで)ので、そうならないようにオズール社のアッパーXをよく使います。リスクとしてアッパーXは上肢用のシリコンなので耐久性に劣りますが今の所、破損などは起きていなですけど、子どもさんの活発度によっては変わるかもしれません。ライナーロックもオズール社の700シリーズが良いです。

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小児用 両大腿義足 製作例」への1件のフィードバック

  1. chun

    はじめまして。
    娘が両脚大腿義足のChunともうします。

    娘と同じ状況の患者さんのようですので、思わずコメントしました。
    よろしければ、詳しくパーツセットや工夫している点など、お教えいただけるとありがたいです。


    お返事が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。
    義肢製造担当の平安と申します。弊社のホームページをご覧いただき有難うございます。

    ご質問いただいたパーツ内容です。
    シリコン ossur社 Iceross Seal-In X TF
    膝継手  ossur社 トータル・ニーjunior
    足部   ラポック社 J-foot junior

    義足懸垂方法は吸着式で本来の使用法としてはシリコンライナーに専用のフィン(密閉するもの)をシリコンの上から好みの位置に取り付けて義足を装着するのですが、装着時にずれてしまうのと、アルコールスプレーを吹きかけてからじゃないと装着ができないので、小学生のユーザーさんには不向きである為、替わりにotto bock社のプロシールリングと言うものをソケット内に取り付けてフィンの代わりとして使用しています。プロシールリングを使用する場合は専用ライナーのプロシールライナーがありますので、そちらをお勧めします。表面に生地が無いものですが、ロールオン(裏返し)がしやすくなっていますので簡単に装着ができます。ossur社のX5(エックス・ファイブ)ですと、5本のシールがあるのでサイズが小さいとロールオンしにくいですし、先に紹介しましたTFも表面に生地があるので若干ロールオンがやりにくかったです

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